君を傷つけたのが僕だとしても・・・

「悠次!! 何してんの?
もう温まってるで!!」


「おう、今行く!!」


俺は洗面台の鏡に映る
自分の顔を見ながらため息が出た。



俺はもう伊織の何でもない。


それがなんだか悲しい・・・


自分で傷つけておいて、
俺ってどこまであつかましいんだ・・・



わかってることだけど、
こうやって家に来られる度に
俺はいつもそう思ってしまう。