君を傷つけたのが僕だとしても・・・

「そうかい、じゃあ仕方ないね。」


雅美さんがばっさりと
俺を切るかのようにそう言った。


「雅美・・・」


「伊織、今度の休みにデートするよ。」


「デート・・・?」


「うん。 私誘われてるの
見ちゃったの。」


「だ、誰と!?」


俺はカウンターに身を乗り出した。