「あれ!? 悠次?
泣いてるん~?」


伊織は意地悪な口調で
俺の顔を覗きこんだ。


「うるさいっ!!」


「へへっ。」


俺が伊織のおでこを軽く指で押すと、
伊織はニコッと微笑んだ。



「あっ、じゃあ俺も!!」


悠次は引き出しの中から
小さな箱を出した。


そして箱を開けると・・・


箱の中には、長方形の形で
小さなブルーダイヤが埋まった
シンプルなネックレスが
二個入っていた。