悠次は電車に乗り込み
神戸に向かっていた。


こんな田舎からじゃ、
早くても三時間はかかる。


頼むもっと早く走ってくれ!!


電車が早く走ることは無理だ。


でも悠次は願わずにはいられなかった。


頼む早く・・・


電車に乗ってる時間が
やけに長く感じられた。


だんだん陽は落ち外は薄暗くなる。


電車の窓には雨の滴が
かかり始めていた。