君を傷つけたのが僕だとしても・・・

「悠次、久しぶりやね?
元気そうやん。」


姉貴が子供の手を引きながら
俺を見て笑った。


「ああ、姉ちゃんも元気そうや。」


「うん。 ほら、
悠次兄ちゃんやで。」


姉貴は子供の背中に手をやり
一歩前へと押し出した。


「悠次兄ちゃん、こんにちは。」


「おお~!!
大きくなったなぁ?」


そう言って俺は子供の頭を撫でた。