君を傷つけたのが僕だとしても・・・

「こらっ!! 
せっかく作ったのに、
もっと味わって食べろ!!」


伊織はそう言って俺を睨む。


「あっ、ごめん・・・」


「フッ、ホンマ大丈夫!!
一人で帰れるから!!
ありがとうね。」


伊織はそう言って鞄を持って
玄関に向かおうとした。



「待って!!」


ガバッ!!


その時俺は・・・


俺は何故こんなことを?


帰ろうとする伊織を咄嗟に
抱きしめていた。