君を傷つけたのが僕だとしても・・・

伊織、まさかまだ俺のこと・・・


俺はそんな微かな期待を抱いていた。


もしかしたら昨日、
菅谷さんと上手く行かなかったんじゃ・・・



俺はじっと伊織の背中を見つめた。


『チーン♪』


電子レンジの温めが終わり、
伊織はそっとハンバーグを取り出した。



「はい、どうぞ!!」


伊織は豆腐ハンバーグ、
そして味噌汁とご飯、
ポテトサラダも並べてくれた。


「本当に食べれる?」


「全然大丈夫!!」


俺がそう笑顔で答えると、
伊織はフッと微笑んだ。