君を傷つけたのが僕だとしても・・・

「ううっ・・・」


サチは落ち着いたのか、
そっと伊織から離れた。


「大丈夫?」


心配そうにサチの顔を覗きこむ伊織。



「悠次先輩の言うこと、
間違ってません・・・
自分がそれを認めるのが怖かったんです。

男の気を誘って、エッチして・・・

そこに愛なんてない。
男の欲望しかないのに・・・

それでもぬくもりがほしかった。
相手の体温を感じたかった。

その瞬間だけでも大事にされてる、
そう思いたかった。」


「サチちゃん・・・」