「あっ、そんな事より…」 私が馬鹿なのは そんな事なのかッ!! いや、馬鹿じゃないけどさ… 「行くよ?」 「ちょっと… 聞く前に腕掴んで歩き出すな!!」 美形は「行くよ?」と聞く前に 私の腕を掴み… 既に歩き出していた。 「どこ行くのよ?」 「ん?…鬼の住家だよ」 鬼…――― それは私が 世界で一番聞きたくない 大嫌いな言葉だった…。