僕は横たわっている子を
背中に背負った。



「さすがの土方さんでも
女の子を殺すのは嫌なんですね」


「ハッ、言ってろ。」


鬼の副長と呼ばれていても
本当は優しいからね…土方さんは


素直じゃないけど。


「そいつが目が覚めたら
俺のとこに連れて来い。
それまで、お前が看病してやれ」

「えぇ〜、別にいいですけど、
面倒臭くなったらうっかり
斬っちゃうかもしれませんよ?」


「俺は忙しいんだよ、
それに、お前明日非番だろ?
斬ったら甘味禁止だからな。」

「わっ、わかりましたよ…。」



甘味禁止とか、
僕に死ねって言ってるもんだよ…


でも看病するなんて…
本当面倒臭いな〜



そんな会話をしながら
僕等は屯所へ足を進めた。