いつもの場所に行くと
宇奈が
ガードレールに腰をかけ
携帯片手に
足をブラブラさせていた。

「うーーなっ!」

私にきづいた宇奈は
あの笑顔を見せた。

「癒嬉ーっっっ!!ごめんね、こんな時間にぃ」

あ、そう言えば今何時だっけ。

「宇奈、今何時?」

「さんじ!!」

「ぶはっ(笑)3時だったの(笑)?しらなかったヨ(笑)」

「えー(笑)癒嬉、時間確認しないで来たのー?ヤバーイ(笑)」

たわいない会話が
すごく楽しくて、
"サビシイ"そんなこと
いつのまにか
忘れてた。

ー♪♪♪ヴヴヴヴヴッ

「あれっ電話っ」

ポケットを探ったり
バックを探ったりしてた
その時、

「もしもしぃ、ショー君?きゃーっどうしたのぉ?」

あれ?宇奈の携帯だったのか。あれ?私と着メロ一緒だったかな。あれ?ショー君って、
キムラクンか…。

「えぇ~、今からぁ?だって宇奈、今癒嬉といるもん~」

あれ?宇奈、自分のこと名前で呼んでたっけ。
…まぁいいか。

「えぇ~、待ってね、癒嬉にきいてみるから♪」

「どうしたの?」

「ショー君が、今からこっちくるって!いい?」

良いわけないじゃん。
とうとう呆れた。

「宇奈、私帰るからキムラクンのとこ行きなヨ」

疲れたわ。
私の気持ちも考えてほしい。
キムラクンもキムラクンだわ。この時私は
わかれてよかったと思った。

「ショーくぅん、癒嬉なんか機嫌悪いよぉ、うん、うん、帰るって。うん、わかったぁ♪」

ピッ

携帯を着る音だけが
星空に響いた。

「またね♪癒嬉♪」






私は何も言わず
背を向け
家に帰った。