甘くないコーヒー

母子の像の前に、今日子とオレは取り残された。

気まずい沈黙だった。

「あの子は、もう会ってくれないわね。」

今日子は呟いた。声まで明日見にそっくりだ。

「時間がかかるんですよ。いつか許してくれますよ。」

「明日見の事を聞かせてくれます?」

今日子とオレは、近くのコーヒーショップに入ってた。