そんなことを考えているうちにアタシのカクテルが出来たみたいで、翔サンが「どうぞ」といってグラスを差し出してくれた。
細長い、上品なグラスにはピンクに近いオレンジのカクテルが入っている。
「ありがとう、頂きます。」
アタシは普段、新しいものには手をつけないタイプなので、このカクテルを飲むのは初めて。
少しばかりドキドキしながら、カクテルに口をつける。
途端、グレープフルーツの味が口に広がる。そのほろ苦いグレープフルーツの中に、かすかに別のフルーツの甘味がする。それがまた良い。
見た目は明るいのにたいし、味は甘過ぎず苦過ぎず、さっぱりしていてとても美味しい。
今のアタシの気分に丁度いい。
やっぱり翔サンはすごいなぁ、と思った。
「どう?」
「美味しいです!グレープフルーツ使ってくれたんですね」
「いつも飲んでたからね、好きでしょ?」
「はい。」
お客さんがアタシの他にいなかったため、翔サンと世間話とも呼べるような雑談をしているとWINGの電話が鳴った。
「はい、WINGです。」
*
細長い、上品なグラスにはピンクに近いオレンジのカクテルが入っている。
「ありがとう、頂きます。」
アタシは普段、新しいものには手をつけないタイプなので、このカクテルを飲むのは初めて。
少しばかりドキドキしながら、カクテルに口をつける。
途端、グレープフルーツの味が口に広がる。そのほろ苦いグレープフルーツの中に、かすかに別のフルーツの甘味がする。それがまた良い。
見た目は明るいのにたいし、味は甘過ぎず苦過ぎず、さっぱりしていてとても美味しい。
今のアタシの気分に丁度いい。
やっぱり翔サンはすごいなぁ、と思った。
「どう?」
「美味しいです!グレープフルーツ使ってくれたんですね」
「いつも飲んでたからね、好きでしょ?」
「はい。」
お客さんがアタシの他にいなかったため、翔サンと世間話とも呼べるような雑談をしているとWINGの電話が鳴った。
「はい、WINGです。」
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