はつこい・いちご【短編】

試合は既に四回のオモテまできていた。

スコアは0対0。
重たい展開のようだ。


ヒットの数も少なくて、
どちらの投手も、
相手に力投しているといった感じだ。



相手の高校は
甲子園にも何度か出場していて、
しかも、強豪として有名なところだった。


「エリ…、
あんなとこが相手で、勝てるのかな」


私が言うと、エリはキッと眉根を寄せて


「アンタ、どっちの味方なのよ!」



「だって…」


と言いかけた私の目に飛び込んできたのは、
ファウルボールだった。