「穂純…ごめん、あたし」
エリが今まで見たこともないような、
とても悲しそうな表情で、私に謝ってくる。
…別に、エリは悪くなんかない。
本当のこと。
だからそう言おうと思ったのに、
なかなか口が開かない。
おかしいな。
しゃべれない。
「穂純?
………」
エリがギュッと私を抱きしめる。
何故か顔の周りに腕が巻き付く形になって、
私が顔を動かそうとすると、エリの腕がさらに巻き付いてくることに気付いた。
そんなことを繰り返していると、
エリの制服が濡れていることにも気づく。
…ああ、泣いてるんだ、私。
そんなことには、全然気が付かなかった…。
エリが今まで見たこともないような、
とても悲しそうな表情で、私に謝ってくる。
…別に、エリは悪くなんかない。
本当のこと。
だからそう言おうと思ったのに、
なかなか口が開かない。
おかしいな。
しゃべれない。
「穂純?
………」
エリがギュッと私を抱きしめる。
何故か顔の周りに腕が巻き付く形になって、
私が顔を動かそうとすると、エリの腕がさらに巻き付いてくることに気付いた。
そんなことを繰り返していると、
エリの制服が濡れていることにも気づく。
…ああ、泣いてるんだ、私。
そんなことには、全然気が付かなかった…。