舜はソファに、あたしは床に足を崩しながら座った。



なんか、気まずいよ。


こんな空気になったのは、いつ以来なんだろう？



いつケンカしたかも忘れちゃうほど、あたしは今、何も考えられなくなっている。



ごめんね、舜。


別れさせてあげなくて。


まだ未練が残っているから、自分の部屋に入れちゃうんだよね。




「…別れよ」


「―…は？」



決心ついた今じゃなきゃ、別れることなんて、この先きっと出来ないよ。


…分かってよ。




「言ってる意味分かんねえよ。なんで、別れんの？」


「あさきって人と寄り戻したいんでしょ？あさきって人…言ってたよ」



舜は眉間にシワを寄せた。


―…なんで怒ってるの？


あたし別れようって言ってあげてるんだよ？



どうして、悲しそうな顔をするの？









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