前の時は、


あさきが彼女だったから、あさきが他の女を俺に近づかせないで居た。




…今は実紅が彼女。


あさきは…元カノ。



きっと、あさきだったら彼女の実紅を狙うだろうな。



俺と実紅を別れさせようとするに違いない。





「…俺さ、思ったんだけどさ」



涼介は、胡座をかきながら話し始めた。



「お前らって…付き合ってから、別れる危機とかまだなくね？」



別れる危機？



そういえば、大きな喧嘩は、まだ一回もしたことがない。



…ってか、まだ、実紅とヤってねーし。


まずはヤることから、真面目に付き合うことになるんだろ。




…なんか違う気もするけど。



「今回のが、最大の危機かもしれねーかもな」


「…んなの関係ねえし」


「ま、お前と実紅ちゃんなら平気なんじゃねーの？」




元カノなんか、今さら現れたからってなんなんだよ。



どんな復讐でも、受けて立ってやるっつーの。








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