一応頼んどくか。
優ノ介の頼みなら聞かないわけにはいかないし。
暇…だし?
「仮1」
「…は?」
優ノ介は『訳わかんねえ』とつぶやいた。
「聞くんだから、今度何かしてもらうわ」
「交換条件ってか?」
「まぁな」
この俺が
タダでやると思うか?
やるわけねえっつの。
頼みは聞いてやるけど交換条件ありだろ。
「じゃ、仮1ってことで」
俺は朝倉と優ノ介を置いて中庭を後にした。
中庭を出ると、そこには涼介と知らない女が話していた。
……なんだ?
「あんた何なの?!」
「男です」
「ふざけてねえで、ちゃんと答えろよ!ゆみこの事どーなのって聞いてんだよ!」
うわ……女、
超キレてるし。
涼介女癖悪ぃもんな。
また女、泣かせたんじゃねーの?
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