それからあたしは呆気なく狼になった舜に襲われた。
嫉妬とイラつきからか、いつもより愛された気がした。
汗ばんだ額にくっ付く舜の前髪が色っぽくて、いつも以上にドキドキしたのを覚えてる。
あんなに流した涙も
まだ残っていて自然に流れ落ちていた。
───────…
──────…
「…痛いよ…」
翌日、あのまま舜の部屋に泊まらせてもらった。
そして、腰が痛い。
「昨日は激しかったからな」
「…なっ…」
「別に今日体育ねぇし腰痛くてもいいじゃねぇかよ」
そういう問題じゃないでしょ!
確かに体育は無いけどもさ!
腰は痛いし、足は痛いし、腕は痛いし、なんか体中痛いし。
いつかの疲れもどっと一気に出てきた気がするよー…
「でさ、俺今日実家に帰るから」
………へ?
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