「背が高くてね…意地悪だけど、たまーに優しくなるの」
「そ…なんだ」
興味ないのに、話はどんどん広がっていき
朝倉の好きな人の良いところ探しみたいなものが始まってしまった。
「……俺、
そろそろ寝ていいかな」
朝倉は申し訳なさそうな顔をしていた。
…謝るのかな。
と思ったとき、
もう1人中庭にやって来た。
「よっ」
頭上を見ると、そこには優ノ介が立っていた。
久しぶりに生で優ノ介を見たから一瞬、誰かと思ってしまった。
茶色だった髪は
真っ黒になっていて
耳に穴を開けたのか
ピアスが数個ついていた。
「久しぶり!」
相変わらず笑った顔は男の俺でも"格好いい"と思ってしまう。
「真っ黒じゃん」
結構あの茶色の髪、
似合ってたのに。
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