何もしねぇって
手え出さねぇって


分かってんのに
信じてんのに


本当のところは、修夜の事は信じ切れてない。



「でも、いくら何でも修夜だぜ?友達の女に手え出したりしねぇだろ」



苦笑いでそう言う洸太。



「実紅だって、だてに舜の彼女やってねぇんだから襲われたら、ちゃんと対処すんじゃねぇの?」


「あいつ拒否れんのかよ」


「心配になるんなら、なんで修夜んちに行かせたんだよ」



………。



修夜んちに行かせたくなかった

でも俺は実紅を止めなかった。


修夜んちに行きたかった実紅

それで自分の意思で行った。



この頃から、俺と実紅はすれ違っていた。




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