またやってしまった。
ってか、Sで狼の俺が出てきてしまった。
「なんで…っ//そういうこと…言うのかな…っ//」
「んー、狼だから?」
そう言うと実紅は俺の背中をバシッと弱々しく叩いた。
弱いな…力。
本当に飯ちゃんと
食ってんのか?
ほんっと、
こいつ力ねえもんな。
「それで叩いてるつもり?」
「……っ」
「全っ然痛くねえんだけど」
すると実紅は
『うるさいっ』と捨てセリフを残して去っていった。
あいつ
何しに来た?
ただ聞きに来ただけとか…じゃねえよな?
………いや、
あいつなら
……ありえる。
「…ま、いいや」
実紅の焦る顔
見れたから別にいいや。
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