ゆっくりと、舜の手で洋服が脱がされるのが分かる。



慣れてるのかな。…なんて、少し不満をもつくらい慣れてる手つきで、あたしの服を脱がす。



もう、あたしの上の服は脱がされていて

下着だけになった。




「…っ」


「真っ赤だな、顔」



“フッ”と軽く笑って、あたしの頬に舜の手がそっと触れた。



うわ…なんなの、この仕草。

慣れてる感じ、するし。



「…実紅から、キスして?」


「…っえ?」


「キス、しろよ」



優しい口調から、いきなり意地悪な口調に変わる舜。



そんな些細な言動に、ドキッと高鳴る胸。



ほんとに、情けない。

こんなことに、いちいちドキドキするなんて。



「……」



目を、閉じる舜。



目を閉じているだけでも、なんだか容姿が様になってて王子様みたいな感じがする。



改めて見て、カッコいい顔だなーって、実感させられた。



整ったパーツ。


サラサラの、少し茶色がかった髪の毛。



すべてが、完璧。





.