悪魔の選択


『大丈夫か敏志。今日の遠足は行かなかったよな。メール見たらすぐに返事しろ。』

「何?‥たしか今日は遠足だったはずだけど、どうしたんだろう‥」

メールを送る。

『よかった。実はな、お前のクラスの乗っていたバスが土砂崩れに巻き込まれたらしい。』

「えっ‥!?」

ボクはテレビをつけた。

そこには道路に盛り上がった土砂と、泣き叫ぶ親の姿が映っていた。