『よしっ!』


あたしはトリュフをもって玄関にむかった。

いつもなら秋斗が来てから家を出るんだけど・・。

今日くらいは待っててあげようとおもって・・。


『ん?』


玄関の前までくると外から話声が聞こえた。

秋斗らしき声・・と女の人の声。

あたしはこっそり聞き耳をたてた。


『秋斗さん!私・・秋斗さんのことすきです!』

『えっ?!』

『あの・・これ!トリュフです!!もらってください!』

『えっちょ?!』


秋斗のその声のあとに女の人が走り去っていく音がきこえた。