「この机、誰のだかわかる?」 女は黙ったままだった。 もしかして、こいつの? 「もしかして、これあんたの?」 女はハッとしてこっちをみた。 「そう…。返して。」 やっぱりこいつのか。 俺は廊下に机を置き学校見学を再開した。 あいつ、いじめられてんのか? 机ひどかったしなあ…。 俺のあいつの第一印象は "可哀想なやつ"だった。