カーテンの隙間から眩しい太陽の光がのぞいてる

あぁ、もう朝か…最近は朝が来るのが速い気がする
気のせいだろうけど

「ママいちごミルクぅ」

あたしは、毎朝いちごミルクを飲むのが習慣になっている。というか、好きすぎて毎朝飲むのが習慣になっちゃったみたい

「はいはい、わかってますよぅだ。まったく朝起きたら おはよう でしょ?もう、いつも言ってるんだからいい加減・・・」

あー、また始まった・・・
めんどくさー

「はいはい、すみませんねー。誰かさんみたいに覚えが悪いみたいで!!」

嫌みのようにママに言ってやった

プチッ

ん?なんか今何かが切れたような音しなかった?

ま、まさか・・・
恐る恐るママの顔をみると……ひぃぃぃ!!ヤバい、人生終わるぅ~
にっ逃げろ~

「ちょっとぉ?ひ~な~た~」

これは本気で死ぬ!
逃げなきゃー

「いっいってきまーすっ」

「コラー!!日向、ちょっと待ちなさーい」

「ひぃぃ!ごっごめんなさい~」

あたしはママがここまで来るはずないと分かっていても全力疾走で学校までいった
つっかれたぁ

「はぁぁ・・・」

「おい・・・」

「な、なんですか…?」

そう言いながら振り返る、とそこには
学年で一番頭のいい、でも、地味で、女子にモテてたりもする
なんか、地味だけどクールなところがいいらしい
あたしはどこがいいのかわかんないけど・・・!!

「あ、葵くん!?」

あたしは彼の顔を見たとたんびっくりして動けなくなってしまった
だっだってぇ初めて話しかけられたんだもん
しかも、ダテめがねしてないし!

「め、めめめめ、眼鏡ど、どうしたの?!」

葵くんが固まった
あっあたしなんかいけないこと言った?

「ね、ねぇ・・・あたしなんかいけないこと言ったかな・・・?」

葵くんの顔がじょじょに強張っていく
この顔、絶対怒ってるよ

「お前、俺の素顔見ただろ・・・」

「えっ・・・?」

「見たよなぁ・・・?」

な、なにこの葵くん。ちょー怖いんですけど!
こんな葵くん見たらみんなが大変なことになっちゃう
ていうか、葵くんと話してること自体がみんなに見つかったらあたしが死ぬ~!