そんなことになったなら、またオレは深く深く眠るのだろうか。


――今度こそ、消えてしまっても構わない――


 幾世紀もの時を経て、また考えたな、おまえは。

自嘲に口が歪んでいた。

消えることなど、決して望みはしないくせに。

千帆で終わろうなどと、本気で思ってはいないくせに。

彼を彼女を、オレはその時のただ一人に燃えていたけれど、誰一人として最後にしはしなかった。

 繰り返す、時は過ぎる。

それでも、千帆と過ごす日々が、少しでも長く続くようにと。





一音でも。