「み、美里ってさ」 何気なくを装っても、口調に動揺が現れる。 「ん……?」 「ど……どうして髪切ったんだ?」 「それは……」 顔を上げて何かをいおうとした美里の返事を待たず、続ける。 「いつも髪は命だ、みたいなこと……自慢げに話してくれてたじゃないか」