リビングにある、小さなガラステーブルをはさんで置かれたソファーに、腰をかける美里。


「…………」


今さら、彼氏の家で緊張するような間柄でもないはずなのだが。


今日の美里はどこかせわしない。


フレアスカートの、太ももあたりの生地をぎゅっと両手でつかんでいて、思い悩んでいるかのような表情。


妙に気になった。