バシッと肩をたたく美里は、いつの間にかいつもの調子。 さっきの「言葉の端々」に、少し引っかかりはある。 (でも、まあいっか) せっかくのデート。雰囲気を悪くしたって仕方がない。 ぼくは、あまり気に留めないことにした。 それからしばらく、他愛ない会話をしながら日曜日の人ごみを逆行するようにぬって、車を南へ走らせた。