「すごい雨ですよね。いやになっちゃいますよね」 「…………」 「せっかくの数少ないよそいきの服なのに。外に出たとたん風が吹いてきて、横なぐりに濡れちゃって」 耳には届いていたけれど、ぼくには反応する気力さえない。 「……何か、あったみたいですね」 「…………」