ひと夏の出来事

「雅樹くん、もし良かったら…
私と花…花火大会に行か、行かない?」

噛みすぎ

私は恥ずかしくなって下を向いた

顔を上げられない

雅樹くんは終始無言

「…めん」

よく聞こえなかったけど…
きっとダメなんだ

そうわかった私は

思いっきり走っていた