ひと夏の出来事

「何?」

屋上に呼び出して、最初に口を開いたのは雅樹くんの方だった

不器用な言葉

それだけなのに
ズキズキ自分の心が痛い

「あの…」

恥ずかしくて言いにくい

何も言わない雅樹くん