今宵もおとぎはぼやいてる

僕にとっての禁句

「おとぎー」

『……』

「おとぎー、」

『……』

「あれ、いねぇ。うわ消えた」

『…いや、ずっとここにいるんだけど。お前のすぐ横にいるんだけど。微動だにしてないんだけど』

「あ、すまん。小さくて見えなかったわ」

『…いや、違うし。別に小さいとか違うし。そういうんじゃないし?』

「あー、ハイハイ。小さい小さい。小さいと視界に入んないんだよなー」


『いや、だからホント小さいとかじゃないから、違うから、
――存在感が、無いだけだし!!』

「お前はそれでいいのか」


影が薄いから気付かれないのであって、身長とか、全然関係無いから、ホント。