「あーっ、直姫いた!」 「聖先輩? どうしたんですか」 「いやちょっと、接待を命じられて……」 「え? 誰に誰の」 「居吹に、恋宵ちゃんのご……」 理解に苦しむ答えに、誰にもわからないくらい僅かに眉を潜めた。 しかし、不自然に言葉を切った聖の視線が直姫の肩越しに別の方向に向いていることに気付いて、それに倣う。 その先には、ちょうどこちらを向いた、1人の女性がいた。