。● 午後8時すぎ。 新幹線が間もなく到着というアナウンスが流れてきた。 『最後までしんみりさせちゃったね』 泣きやんで落ち着いたころ、彼女はそう書いて、バッグと缶コーヒーを持って立ちあがろうとした。 「ううん。そんなことないよ」 ぼくは、缶を掴んだ彼女の手を止めた。 びくっとしてこちらを見やる彼女に、ぼくはいった。