『ぼくは、君が健康だから惹かれたわけではありません――って』 「そう、だったかな」 『あなたは何気なく書いたつもりでしょうけど、私には相当な衝撃だった。健康だから惹かれたわけじゃない、なんて発想、微塵もなかったから』 「だってそうなんだもん。惹かれたのは中身であって、声じゃない」 『またそういうことういう……もう』 彼女は、書き終える前にもう涙ぐんでいた。 泣かせるほどいいセリフをいったつもりもないけれど。