「ああ、これ……」 『覚えてる?』 「うん……」 この映画のつぶやきには覚えがあった。 だいぶ前に、大切な人と出会ったとき、自分ならどうするだろうって思って書いたものだ。 『今までいわなかったけど、私……これを見た瞬間あなたに恋したのよ』 「えっ、そうだったんだ」 涼子はうなずいて、筆を進めた。