思い出したのだろう。 彼女の目から、ひとつ涙がノートにこぼれた。 文字が滲んだ。 『だから、メル友のアドレスを全部消去して、交流をやめたの。私はやっぱり障害を持ってるから、ふつうに接してもらえないんだって』 「涼子……」 『実際、不自由ばっかりで相手にも迷惑をかけてしまうから、仕方がないんだけど』