そして、ツールはケータイのEメールへ。
ここまでくれば、番号をやりとりするのは自然の流れで。
ちょうど半年前。
ぼくは、文字から声に切り替えようと、さりげなく電話番号をメールにつけて送信した。
その直後からだった。
涼子から、まるで神隠しにでもあったかのように、連絡が途絶えたのは。
「早かった……のかな」
反省した。
『ごめん。番号のことは忘れて』
こんなメールも送った。
けれど、なしのつぶて。
何度新着メールの確認をしても、彼女からの返事はなかった。
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