『ここがオウガの住んでる街ね』 涼子は、ぼくのことをハンドルネームで呼んでいる。 いわく、『呼び慣れてるから』らしい。 ぼくのほうは涼子、と呼ぶのだけれど。 「交通の便もいいし。ぼくが通ってる大学も目と鼻の先だしね」 『いいなあ。私は大学が住んでるところから遠くて、いっつも苦労してるのよ』