。● さよならの背中にかけた、ぼくの手。 涼子は、ふり返ってくれた。 そして、いいづらいことを晒してしまってからは、それこそとんとん拍子だった。 メールのやりとりをくり返し、ほどなく段階はまたひとつ先へ。 スカイプという、リアルタイムで、しかも、ふたりきりでチャットができるツールを使い、毎晩のように何時間も話し、関係を築いていった。