「解植(かいしょく)」


ルシフィが唱えると、ツタが消え天愁は解放された。


だが、ぐったりと倒れている。


ルシフィは天愁に指でバツを描き、呪文を唱えた。


「縛中者(ばっちゅうしゃ)」


縄が天愁を縛る。


「ベリエル」


「はいはい、力仕事は俺ですか」


縛られた天愁をベリエルが担ぐ。


いつからそこにあったのか、スタバイに乗る。


「じゃあね、俊政」


「またな」