「ルシフィさん、ほんまにひどいわ」 俊政がボソッとつぶやいたが、地獄耳のルシフィ。 「あぁ?何か言ったかしら?」 ニコッと笑った笑顔がまた怖い。 「いえいえ!!」 天狗のほうへ振り返り、ルシフィは言う。 「とりあえず本部に連れて行くわよ。ベリエル」 顎でベリエルを使う。 「はぁ・・・。力仕事は俺ってか?」 ベリエルが天狗を担ごうとした時、その時。 先程まで無抵抗だった天狗が突然動き始めた。