そこで、木陰で天狗を待つことにした。 俊政の提案だ。 だが、何も現れない。 「俊政ぁ?何も出てこないぞぉ?」 語尾をのばし威嚇するベリエルにすっかり怯える俊政。 「仕方ないわね。テントで休みましょう」 ルシフィの提案に二人とも賛成した。 時間も時間だし、皆疲れていた。 寝床につき、夢の中に入った頃。 1人だけ、寝付けが悪い者がいた。 ルシフィだ。