「おおっ、鬼怪人!」

鼓姫が声を上げる。

「コイツはなかなか強かったな!五人の決め技の『テンジンバズーカ』も効かなかった強敵だ!」

「へぇっ、そうなのかいっ?」

熱っぽく語る鼓姫の説明に、おんこが耳を傾ける。

「それじゃあテンジンジャーは負けたのかいっ?」

「馬鹿を言うな!」

鼓姫がダバダバと両手を振る。

「テンジンジャーは無敵なのだ!新しい必殺技で鬼怪人はやっつけられたのだ!えーっと、えーっと…」

その必殺技の名前を思い出そうとする鼓姫の隣に。

「『テンジンスパークボンバー』でしょ…」

ヘロヘロになった美葉が現れた。