「あーっ…楽しい」
ギターを爪弾きながら、ラビがステージ上でスポットライトを見上げる。
「皆、よく俺みたいな奴のライブに来てくれるよね」
彼の繊細な指が、弦をいとおしむように鳴らした。
「実はさぁ…去年の文化祭でのライブでも俺こんな調子で…ぶっちゃけ『やっちまったなぁ』って思ってたんだ。とにかく皆に注目してもらいたくて、手段も選ばずにメチャクチャな事してさあ…」
少し俯き加減になるラビ。
「多分今年は、このステージ踏めないもんだと思ってたよ。だってそうじゃん、どう考えたって悪ふざけじゃんか」
ラビのその言葉に。
「そんな事ねぇぞぉ!」
「実は歌うめぇの知ってるぞぉっ!」
意外にも声をかけるのは、ラビの外見に惚れた女子生徒ではなく、『歌声』に惚れた男子生徒のファンの方だった。
ギターを爪弾きながら、ラビがステージ上でスポットライトを見上げる。
「皆、よく俺みたいな奴のライブに来てくれるよね」
彼の繊細な指が、弦をいとおしむように鳴らした。
「実はさぁ…去年の文化祭でのライブでも俺こんな調子で…ぶっちゃけ『やっちまったなぁ』って思ってたんだ。とにかく皆に注目してもらいたくて、手段も選ばずにメチャクチャな事してさあ…」
少し俯き加減になるラビ。
「多分今年は、このステージ踏めないもんだと思ってたよ。だってそうじゃん、どう考えたって悪ふざけじゃんか」
ラビのその言葉に。
「そんな事ねぇぞぉ!」
「実は歌うめぇの知ってるぞぉっ!」
意外にも声をかけるのは、ラビの外見に惚れた女子生徒ではなく、『歌声』に惚れた男子生徒のファンの方だった。


