何の冗談かと思ったが、ステージで披露された曲は本当に『どんぐりころころ』だった。
そう、幼稚園とかで歌う童謡の、アレである。
もう客はドン引きだ。
時折聞こえるのは、「何これ?ねぇ何このライブ!」という囁き声。
そんな声も無視して、ラビはギターを鳴らして熱唱。
童謡でシャウトする奴など、恐らく多くの客は初めて見たに違いない。
…『どんぐりころころ』を歌い終わった後。
「えー…」
ラビは準備してあったペットボトルのミネラルウォーターで喉を潤し、MCに入る。
「次の曲は、ガラリと雰囲気を変えて…俺の故郷イギリスの…本場UKロックを聞いてもらおうと思う」
お、やっとまともなライブらしくなってきたかと、多くの客が身を乗り出す。
「本格的なロックだぜ?熱くて火傷すんなよ…?」
キザな台詞に、またも黄色い歓声を上げる女子生徒。
「じゃあ聞いてくれ。曲は…」
ラビは目を閉じ、ウットリしたような顔で言った。
「『みちのく一人旅』」
「「「ド演歌じゃあぁあぁあぁんっっっ!」」」
そう、幼稚園とかで歌う童謡の、アレである。
もう客はドン引きだ。
時折聞こえるのは、「何これ?ねぇ何このライブ!」という囁き声。
そんな声も無視して、ラビはギターを鳴らして熱唱。
童謡でシャウトする奴など、恐らく多くの客は初めて見たに違いない。
…『どんぐりころころ』を歌い終わった後。
「えー…」
ラビは準備してあったペットボトルのミネラルウォーターで喉を潤し、MCに入る。
「次の曲は、ガラリと雰囲気を変えて…俺の故郷イギリスの…本場UKロックを聞いてもらおうと思う」
お、やっとまともなライブらしくなってきたかと、多くの客が身を乗り出す。
「本格的なロックだぜ?熱くて火傷すんなよ…?」
キザな台詞に、またも黄色い歓声を上げる女子生徒。
「じゃあ聞いてくれ。曲は…」
ラビは目を閉じ、ウットリしたような顔で言った。
「『みちのく一人旅』」
「「「ド演歌じゃあぁあぁあぁんっっっ!」」」


