聞こえるのは、炭火を熾す団扇のパタパタという音だけ。
焼き場の前に立っているのに、汗一つかかず。
染川 ヴァースキは黙々と焼き鳥を焼いている。
確かこの焼き鳥屋は、図書部の出店だろうか。
「や、やぁヴァースキ…繁盛してる?」
「……」
ルイの言葉に無言で頷くヴァースキ。
クスリとも笑いやしねぇ。
そして繁盛しているにしては、山のように残っている焼き鳥…。
いや、正確には違う。
ネギマや皮など、定番の焼き鳥は飛ぶように売れているのだ。
ただ一つだけ、やたらと残っている串がある。
「ルイ…俺イギリス人だからよく知らないんだけど…」
ラビがその売れ残った串を指差す。
「この『謎』っていうのは、鶏のどこの部分だ…?」
焼き場の前に立っているのに、汗一つかかず。
染川 ヴァースキは黙々と焼き鳥を焼いている。
確かこの焼き鳥屋は、図書部の出店だろうか。
「や、やぁヴァースキ…繁盛してる?」
「……」
ルイの言葉に無言で頷くヴァースキ。
クスリとも笑いやしねぇ。
そして繁盛しているにしては、山のように残っている焼き鳥…。
いや、正確には違う。
ネギマや皮など、定番の焼き鳥は飛ぶように売れているのだ。
ただ一つだけ、やたらと残っている串がある。
「ルイ…俺イギリス人だからよく知らないんだけど…」
ラビがその売れ残った串を指差す。
「この『謎』っていうのは、鶏のどこの部分だ…?」


